マンガの感想やハレの日常について徒然なるままに綴ります。 ネタバレ含みますので、ご注意ください。
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peaceful days
トリガーの好きな曲その1です。訳で「やすらぎの日々」なのですが・・・
「朝の日ざし」から続けて聞いていたので、朝のイメージが強いんです。暖かな光が降り注ぐ万事屋みたいな(笑
最近妄想してない事に気付いたので、ちょこっと下に・・・
「朝の日ざし」から続けて聞いていたので、朝のイメージが強いんです。暖かな光が降り注ぐ万事屋みたいな(笑
最近妄想してない事に気付いたので、ちょこっと下に・・・
『やすらぎの日々』
「ぎんちゃん・・・」
朝の陽射しが優しく降り注ぐ万事屋。
台所で朝食の味噌汁を作る銀時の背中に向かって、神楽は静かに言った。
その顔は腫れぼったく、瞳の周りはうっすら赤い。
昨夜、些細なこと(酢昆布にカビが生えていたのを見た銀時が神楽に無断でそれを捨ててしまった)で喧嘩になってしまい、神楽は泣きながら押入れに引きこもってしまったのだ。
そうしていつの間にか朝を迎え、今に至る。
銀時は神楽に背を向けたまま、鍋をお玉でかき混ぜる。
ふんわりと、いい匂いが漂ってきた。
「ねぇ、銀ちゃん・・・」
もう一度、俯きながら神楽が言う。
すると、銀時はコンロの火を止めた。
「ほら、できたぞ」
そう言って、背を向けたまま味噌汁とご飯を椀によそっていく。
全てよそい終わると、銀時はくるりと反転して神楽に向きなおった。
「おはよう」
「銀ちゃん・・・おは・・・よう・・・」
ぼそぼそと喋る神楽の頭をわしゃわしゃとかき回すと、居間のテーブルに配膳をしていく。
「食べるぞ」
「ん・・・」
準備が整うと、銀時はソファに座って箸を持った。
俯きながらの神楽もそれに習う。
「・・・いただきます」
会話の無いまま、食事が始まった。
それに居心地の悪さを感じながら、神楽はご飯を口へと運ぶ。
だが、その運び具合はいつもより何倍も遅い。
10分くらいして・・・
味噌汁を飲んでいた銀時が、唐突に懐に手を突っ込んだ。
「ほら」
そこから出したものを神楽に向けて放り投げる。
小さな四角いその箱は、見慣れた神楽の大好物。
「酢昆布・・・」
「昨日は悪かったな、」
銀時は一言発すると、再び味噌汁に手を付けた。
「これ、銀ちゃん買って来てくれたアルか・・・?」
「さっきコンビニでな」
もぐもぐと口を動かしながら、銀時は簡潔に答える。
朝の光が、二人を照らす。
「銀ちゃん、ありがとう・・・ごめんアル・・・」
万事屋の中はぽかぽかとして、暖かい。
――――――――
二人に夢を見すぎてますな。
何がしたかったって、暖かい日差しの中銀さんに「おはよう」って言わせたかっただけなのにどうしてこうなったかな・・・
家族な二人が大好きです。
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